これまで、介護しやすい服についていくつかの記事を書いてきました。ベッドで過ごすことが多い方(いわゆる寝たきりの状態の方)の着替え介助をしていた経験から、服の形や生地、袖の通しやすさ、皮膚への負担など、いろいろなことを感じてきました。
このページでは、これまで書いてきた23本の記事を項目ごとに整理しました。気になる項目があれば、そこから詳しい記事も読んでみてください。
選ぶときの具体例として、介護用の浴衣タイプのねまきを、この記事の最後に紹介しています。
まず知っておきたい基本
なぜ「介護しやすい服」について書こうと思ったか
このシリーズを始めたきっかけをまとめています。(第1回)
介護しやすい服選びで一番伝えたいこと
細かいポイントより先に、まず知っておいてほしいことをまとめています。(第12回)
介護用品でなくてもいい
前開き・伸縮性・やわらかさなどの条件が揃っていれば、市販の服でも十分使いやすいことがあります。(第13回)
服の形・つくりで選ぶ
伸縮性のある服
生地が硬かったり伸びにくかったりすると、腕や肩を通すときに身体を大きく動かす必要があり、拘縮や痛みがある方には負担になりやすいです。(第2回)
前開きの服がおすすめな理由
頭を通す動作がなくなり、生地が広がりやすいため、袖や肩を無理なく通しやすくなります。拘縮が始まったときにも対応しやすいと感じています。(第3回)
頭からかぶる服が難しい理由
頭からかぶる服は、着替えのときの負担が大きくなりやすいです。前開きの服であれば、身体への負担を少なくしながら着替えやすいことが多いと感じています。(第5回)
袖の通しやすさ
着替え介助のなかでも、袖を通す動作は特に負担がかかりやすい場面のひとつです。(第6回)
ゆとりのある服
ピッタリした服は見た目こそすっきりしていても、袖口や身幅が細いと着替えに時間がかかることがあります。ただし大きすぎても着崩れやすいため、ちょうどよいゆとりを見つけることが大切です。(第4回)
スナップボタンの服
着替えのたびに関わる留め具について、スナップボタンをどう見るかをまとめています。(こちら)
肌・体への負担で選ぶ
保湿が大切な理由
高齢者の皮膚は薄く乾燥しやすいため、服の生地選びと合わせて保湿は皮膚を守るための大切なケアのひとつです。(第9回)
服のシワが気になる理由
着替えの際にできる服のシワは、見た目だけでなく、床ずれ(褥瘡)のリスクにもつながります。(第8回)
皮膚めくれ(スキンテア)
着替え介助の際、ちょっとした摩擦で皮膚がめくれてしまうことがあります。現場で感じた注意点をまとめています。(第7回)
季節・場面で選ぶ
季節ごとの服選び
春夏秋冬、季節によって気をつけたいポイントが変わります。全体の考え方をまとめています。(第16回)
冬のもこもこパジャマ、実は介助しにくいことも
あたたかさを優先しがちな冬服ですが、もこもこした厚手の生地は体位変換や移乗介助の負担になることがあります。(第17回)
入院・施設入所のときに持っていく服
入院や施設入所のタイミングで、服選びについて気をつけたいことをまとめています。(第18回)
ショートステイなどに持っていく服
短い期間の利用でも、持っていく服選びで気をつけたいポイントをまとめています。(こちら)
買う前に確認したい7つのポイント(第14回)
介護しやすい服を買う前に、見ておくと安心な項目をまとめました。
1. 本人の今の身体の状態
拘縮、麻痺、痛み、皮膚の弱さ、汗のかきやすさなど、同じように見えても合う服は人によって違います。まず「今の本人にとって着替えやすい服か」を考えます。
2. 前開きかどうか
ベッドで過ごす時間が長い方の服は、まず前開きかどうかを見てもらえると良いと思います。(詳しくは前開きの服がおすすめな理由)
3. 生地がやわらかく、伸縮性があるか
生地が硬い、厚くて重い、伸びにくいと、着替えに時間がかかりやすくなります。触れる場合は実際に触って、ネットで買うときは素材や伸縮性の説明を見ておくと安心です。(詳しくは伸縮性のある服)
4. 袖口や身幅にゆとりがあるか、大きすぎないか
袖口が細いと介助者の手が入りにくく、皮膚が引っかかることもあります。ただし大きすぎると余った布がシワになりやすいので、本人の身体に合ったゆとりかどうかを見ます。(詳しくは袖の通しやすさ・ゆとりのある服・服のシワ)
5. ボタンや留め具が扱いやすいか
小さいボタンは、手袋をしての介助では意外と外しづらいことがあります。マジックテープは使ううちにくっつきが弱くなり、外れて肌に当たることもあるため、スナップやボタンのほうが長く使いやすいと感じることもありました。(詳しくはスナップボタンの服)
6. 洗濯しやすく、乾きやすいか
汗や汚れで洗い替えが必要になることもあります。厚すぎる服や型崩れしやすい服は、日々の管理が負担になることがあります。
7. 迷ったら、買う前に相談する
本人の身体の状態をよく知っている施設や病院の職員に相談し、見本があれば見せてもらうと、生地や袖口のイメージがつかみやすくなります。
選び方に迷ったとき
服を見直すタイミング
むくみや体重の変化など、服を見直すサインについてまとめています。(第19回)
体の変化に合わせて服を変える
以前は着られていた服も、身体の状態が変われば合わなくなることがあります。スタッフから服の変更をお願いすることには、ちゃんと理由があります。(第11回)
一人ひとりに合う服は違う
拘縮、麻痺、痛み、皮膚の弱さなど、身体の状態は人それぞれです。ひとつの正解があるわけではなく、その方に合わせて考えることが大切です。(第10回)
ご家族が迷いやすいこと
服選びについて、ご家族からよくいただく質問や迷いやすいポイントをまとめています。(第15回)
拘縮のある方の着替え介助
着替えの順番や声かけなど、現場で大切にしていたことをまとめています。(こちら)
着替えを嫌がるとき
着替えやお風呂を嫌がる方への声かけの工夫と、ご家族が気をつけたい安全面をまとめています。(こちら)
本人らしさを大切に
介護しやすい服でも本人らしさを大切にしたい理由
介護のしやすさだけでなく、その方らしさを残す服選びについて感じたことをまとめています。(第20回)
まとめ|迷ったら、このリストを見返してみてください
介護のしやすさと、本人らしさ。この両方を大事にしながら服を選んでいただけたらうれしいです。迷ったときは、このページに戻って気になる項目から読み直してみてください。
ねまきを選ぶときの一例として
病院では、浴衣タイプの服を着替え介助で使っていました。ここで紹介するのは、私が使っていた商品そのものではなく、同じ浴衣タイプのねまきです。
ご本人の体の状態によって、合う・合わないがあります。サイズや着せやすさは、商品ページで確認してみてください。
価格:5390円 |
服だけでなく、耳や爪、口元など身の回りの小さなケアについては、身の回りの小さなケアまとめでも紹介しています。


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