これまで、介護しやすい服についていくつかの記事を書いてきました。寝たきりの方の着替え介助をしていた経験から、服の形や生地、袖の通しやすさ、皮膚への負担など、いろいろなことを感じてきました。
今回は、これまで書いてきた記事を項目ごとに振り返りながら、介護しやすい服を選ぶときのポイントをリストにまとめます。気になる項目があれば、そこから詳しい記事も読んでみてください。
服の形・生地について
伸縮性のある服
生地が硬かったり伸びにくかったりすると、腕や肩を通すときに身体を大きく動かす必要があり、拘縮や痛みがある方には負担になりやすいです。(第2回)
前開きの服
頭からかぶる服は、着替えのときの負担が大きくなりやすいです。前開きの服であれば、身体への負担を少なくしながら着替えやすいことが多いと感じています。(第3回・第5回)
ゆとりのある服
ピッタリした服は見た目こそすっきりしていても、袖口や身幅が細いと着替えに時間がかかることがあります。ただし大きすぎるとシワやよれの原因にもなるので、今の身体に合ったサイズを選ぶことが大切です。(第4回)
袖の通しやすさ
前開きの服でも、袖口が細かったり生地が伸びにくかったりすると、腕を通すときに時間がかかります。袖口にゆとりがあり、やわらかく伸びる生地は扱いやすいと感じていました。(第6回)
皮膚を守るために
皮膚めくれへの注意
皮膚が弱くなっている方は、少しの刺激で赤みや傷につながることがあります。服の縫い目や留め具、シワの当たりにも気をつけたいところです。(第7回)
服のシワを整える
着替えたあとのシワが背中や腰、お尻の下に入り込むと、皮膚への負担になることがあります。着せて終わりではなく、整えるところまでがセットだと感じています。(第8回)
保湿というケア
乾燥した皮膚は刺激に弱くなります。服選びだけでなく、入浴後の保湿も皮膚を守るための大切なケアのひとつです。(第9回)
選び方・準備のヒント
一人ひとりに合う服は違う
拘縮、麻痺、痛み、皮膚の弱さなど、身体の状態は人それぞれです。ひとつの正解があるわけではなく、その方に合わせて考えることが大切です。(第10回)
体の変化に合わせて服を変える
以前は着られていた服も、身体の状態が変われば合わなくなることがあります。スタッフから服の変更をお願いすることには、ちゃんと理由があります。(第11回)
介護用品でなくてもいい
前開き・伸縮性・やわらかさなどの条件が揃っていれば、市販の服でも十分使いやすいことがあります。(第13回)
買う前のチェックポイント
形・生地・サイズ・留め具・洗濯のしやすさなど、購入前に見ておきたい項目をまとめています。(第14回)
入院・施設入所の準備
持ち物の案内を確認すること、衣類にフルネームで名前を書いておくことも、意外と見落としやすいポイントです。(第17回)
服を見直すタイミング
拘縮、皮膚の状態、体型の変化、洗い替え不足など、見直しのサインはいくつかあります。(こちらの記事)
本人らしさを取り入れる
好きだった色や柄を、服や小物で無理なく取り入れることも、その人らしさを大切にすることにつながります。(こちらの記事)
まとめ|迷ったら、このリストを見返してみてください
介護しやすい服選びには、いろいろな視点があります。すべてを一度に完璧にそろえる必要はありません。今気になっている項目からひとつずつ、確認してもらえたら嬉しいです。
迷ったときは、ご家族だけで判断せず、施設や病院の方にも相談してみてください。

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