寝たきりの方は、ご自身で着替えることが難しく、介助を受けながら服を着ることがほとんどです。着せる側にとっても、着せられる側にとっても負担の少ない留め具を選ぶことが、日々の着替えを楽にする鍵になります。スナップボタンの服は、その選択肢のひとつです。

スナップボタンのメリット
スナップボタンは、パチンと合わせるだけで留められ、外すときも引っ張るだけです。ボタンホールを探したり、細かい指先の操作をしたりする必要がないため、介助する側の着替えの負担を軽くできます。
現場で見ていた位置の傾向
私が勤めていた頃、スナップボタン付きの衣類といえば主に肌着で、位置も似たような場所に集まっている印象でした。ただ、最近はパジャマや普段着にもスナップボタン仕様のものが増えているため、位置は商品によって差があります。
価格:3168円〜 |
寝たきりや拘縮のある方は、ご本人の状態に合わせてスナップボタンの位置を確認しておくことが大切です。拘縮のある部位や痛みのある部位にスナップ部分が当たると負担になるため、商品写真や説明で位置を確認してから選ぶと安心です。判断に迷うときは、普段関わっている看護師やリハビリ担当の方に相談してみるのも一つの方法です。
選ぶときに見ておきたい点
拘縮のある方の場合、体位を整えるときに衣類のシワを伸ばしたり、タオルや枕を挟んで安定させたりします。その際、スナップ部分が圧迫や引っかかりの原因にならないか、あわせて確認していました。

また、現場で気になっていたのは、スナップ部分そのものよりも、スナップが付いている周りの生地でした。使ううちに生地が薄くなったり、破れたりすることがあったため、選ぶときは縫製の補強があるかどうかも見ておくと安心です。
スナップボタン以外の選択肢
マジックテープは、力を使わず簡単に着脱できるのが利点です。ただ、他の生地にくっついてしまったり、使ううちに粘着力が落ちてきたりすることがありました。また、マジックテープのチクチクした感触が肌に当たって痛いという声を、実際にご本人から聞いたこともあります。買い替えの目安として、こまめに服を見直す必要があると感じていました。 前開きの服との相性についてはこちらの記事でも触れています。
大きめボタンは、力はいらなそうに見えますが、ボタンホールは小さめに作られていることが多く、実際には指先の力が必要なことがあります。ボタンが大きくても滑って掴みにくいこともありました。
スナップボタンも、留めるときには一定の力が必要なので、介助する方の指の力によっては留めにくいと感じる場合もあります。どの留め具にも一長一短があるので、介助のしやすさや本人の皮膚の状態に合わせて選ぶことが大切です。

後付けという方法もあります
市販の服にスナップボタンを後付けする方法もあります。私自身は後付けをした経験はありませんが、現場で見てきた範囲では、生地が薄い部分には向かないこと、拘縮のある部位が下敷きになりにくい位置を選ぶことが大切だと感じています。詳しい付け方は、手芸用品店や専門サイトの説明を参考にしてみてください。
まとめ
介護用スナップボタンの服は、操作のしやすさだけでなく、留め具の位置やスナップ周りの生地の丈夫さも選ぶときのポイントになります。本人の拘縮や痛みのある部位、指先の力に合わせて、無理のないものを選んでいただけたらと思います。

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