私は元介護士ですが、実は自分の父を家族で介護していた時期があります。今から10年ほど前、父は脳疾患とがんの手術後で、体力が落ちて転倒しやすく、認知力も少しずつ低下してきていました。それでも自力で歩ける状態だったので、母と私、弟の3人で、昼と夜を分担してみることにしました。
役割分担は、完璧に決めなくてもいい
当時、私と子どもは実家で暮らしていて、私も母も仕事や子どもの世話があったので、自然と昼を担当することが多くなりました。弟はその頃仕事をしていなかったので、「夜は自分が見る」と言ってくれました。
話し合って完璧なルールを決めたというより、それぞれの生活の中でできる形に自然と落ち着いた、という感じでした。デイサービスも併用していましたが、発熱などの体調不良で行けないこともよくあり、行けるときに行く、くらいの気持ちで付き合っていました。
引き継いでおいてよかったこと
夜担当の弟には、オムツやパッドの扱い方をいくつか伝えていました。
- こういうときはこのパッドを使う、という目安
- パッドを巻いている場合、外側のオムツごとではなく、中のパッドだけ交換すればいいこと
- 夜でも本人がトイレに行きたいと言ったら、歩ける状態であれば連れて行くこと
- できる範囲でいいので、トイレやオムツ交換のたびにお湯で流すこと
専門的なことでなくても、こうした具体的なコツを共有しておくだけで、担当が代わっても対応しやすくなると感じています。
今なら、こうしていたかもしれないこと
父はデイサービスを嫌がったり、お風呂を拒否したりすることはあまりなく、その点では困ることが少ない方でした。ただ、誤嚥性肺炎を繰り返していて、最終的には入院することの方が多くなってしまいました。
今になって思うのは、食事をもう少し工夫できたかもしれない、ということです。何を食べても肺炎を起こしやすい状態ではありましたが、今でいう高カロリーゼリーのようなものを取り入れていたら、リスクを抑えながら栄養も摂れたのかもしれないと感じています。
まとめ
家族で介護を分担するとき、完璧なルールを最初から決められなくても大丈夫だと思います。それぞれの生活の中でできる形を探しながら、具体的な引き継ぎを少しずつ共有していく。うちの場合はそれで十分回っていました。
今振り返ると、もっとこうすればよかったと思うこともありますが、それも含めて、無理のない範囲で続けることが一番大切だったのかもしれません。


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