胃ろうの周りの皮膚は、気づいたら赤くなっていた、ということが少なくありません。前回のお風呂のときは健康な皮膚だったのに、今回のお風呂では胃ろうの周りが赤くなっている。そんな変化を見つけることが、現場ではありました。今日は、私が療養型病院で勤務していた頃の経験から、胃ろう周りの皮膚を守る工夫と、毎日の観察の大切さをお伝えします。
固定盤と皮膚の間に、少しの厚みを

私の勤めていた病院では、固定盤と皮膚が擦れたり、圧迫されたりするのを防ぐために、ティッシュをこより状にして胃ろうの周りに巻いていました。固定盤と皮膚の間に少しの厚みがあると、擦れや圧迫がやわらぐように感じていました。
滲出液がみられる方には、胃ろう周りにYガーゼを挟んで使うこともありました。すでに切り込みが入った既製品を使うことが多かったです。切り込みがない製品は自分たちでY字に切り込みを入れていました。
皮膚の状態は、人によって本当にさまざまです

胃ろうがなかなか合わない方もいて、滲出液がみられたり、瘻孔から注入物が漏れてしまったりする方もいました。
滲出液がない方には、皮膚を保護する目的でワセリンを塗ることがありました。一方、赤みやただれがある方には、医師の指示のもとで軟膏を使うこともありました。同じ胃ろうでも、その方の皮膚の状態によってケアが変わります。
肌に優しいテープでも、赤くなることがあります

Yガーゼの固定には、優肌絆(ゆうきばん)というテープを使っていました。ほかにも、固定水の確認の際のチューブの固定や、スキンテアの部分に貼るメロリンガーゼの固定などにも使うことがありました。
ただ、肌に優しいとされるテープでも、続けて貼ることで赤くなったり、ただれてしまったりする方がいました。高齢の方の皮膚はとてもデリケートです。「優しいテープだから大丈夫」と思い込まず、毎日の観察の中で、貼り替えのたびに皮膚の状態を見てあげてほしいと思います。
大切なお願い

ここでご紹介したのは、あくまで私が勤めていた療養型病院での経験に基づく「工夫」や「体験談」です。胃ろう周りのケアや軟膏の使用、ガーゼの当て方は、その方の状態によって異なりますので、必ず主治医や訪問看護師さんの指示・指導に従ってください。赤みやただれ、滲出液、漏れがみられたときは、自己判断で対処せず、早めに医療者へ相談してくださいね。

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