ベッドで過ごす時間が長い方が多い療養型病院では、体を支えるマットも一人ひとりの状態に合わせて選ばれています。今回は、実際の現場で関わってきたモルテンとCAPEの体圧分散マットについて、どんな状態の方に使われていたかをご紹介します。
※マットの選定・変更は看護師の判断によるものです。ここでは介護福祉士として現場で関わってきた「使い分けの傾向」をお伝えするもので、褥瘡の治療効果を保証するものではありません。
①モルテン テルサ
リバーシブル構造で、栄養状態や皮膚状態が比較的安定している方に使われていたマットです。ハリがあり、ベッドから車椅子への移乗がエアマットに比べてスムーズにできる印象でした。一方で、汚染などで濡れてしまうと、しばらく湿った状態が続くことがありました。丸洗い可能なタイプやセンサー内蔵タイプなど、種類はいくつかあるようです。
介護ベッド テルサ 通気・洗浄消毒タイプ 静止型 モルテン MTLSV1291 MTLSV1283 MTLSV1291S MTLSV1283S マットレス 介護用 価格:52310円 |
②モルテン ステージア
終末期の方や、皮膚が著しく脆弱な方に使われていました。体位変換の刺激だけでスキンテア(皮膚が裂けてしまう状態)のリスクがある方や、体位変換のたびに嘔気が出る方など、できる限り体への負担を減らしたいケースに選ばれていた印象です。体圧分散性能に加えて、自動体圧調整や圧切り替えによる除圧、ずれ力対策、むれ対策、ひえ対策といった機能を備えたマットでした。
molten ステージア ショート 幅91cm MSTA91S モルテン 価格:145800円 |
③CAPE ネクサスR・トライセル
急に体調を崩されてベッドで過ごすことが多くなった方、皮膚に持続する発赤ができた方、食事や水分の摂取量が減ってきた方、むくみや栄養状態の悪化が見られる方などに使われていました。(CAPEについては現場での使用感のみの紹介です)
体位変換そのものの負担については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
マットだけでは決まらない
どのマットを使っても、その方の栄養状態や病状によって、皮膚の状態が良くなるか、維持できるか、悪化してしまうかは変わってきます。マットはあくまで体を支える道具のひとつであり、それだけで結果が決まるものではない、というのが現場で関わってきて感じたことです。
明確な基準があったわけではなく、日々の状態を見ながらスタッフ同士で相談し、変更を検討していました。
まとめ
介護の現場では、体の状態に合わせてマットの種類を変えるという対応がされていることを、この記事を通して知ってもらえたら嬉しいです。マットの購入は高額になるものが多い印象です。高い買い物だからこそ、使う方に合ったマットをよく選びたいですよね。可能であれば、実物を見て触って、説明を受けてから購入されることをおすすめします。

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